家の子どもが、些細なことでも怖がります
家には小さい子どもが2人いるのですが、些細なことでも怖がる傾向があります。
怖がりを予防するためのいい方法を教えてください。
子どもの恐怖心
子どもというのは大人よりも遥かに感受性が豊かななので、ちょっとした大人の言動によって何でもないものでも「怖い」と思ってしまう可能性があります。
子どもが怖いと思うものはある程度決まっていますので、何かを見たときにすぐに「怖い」と思ってしまうルーティンを避けてあげることが大切です。
例えばヘビ、あるいは昆虫などは一般的に「怖い」という概念を子どもに持たせる作用が強いことで知られていますし、暗闇や高いところなども子どもが怖いと思いやすい場所として挙げられます。
注射や血をこわがる子どもも多いので、これらのアイテムはできるだけ子どもから遠ざける、あるいは会話の中でも出さないようにすることが大切です。
一般に、子どもが恐怖心を覚えるのは生後6ヶ月ごろからと言われていますので、この時期に子どもが嫌がる体験をさせたり、嫌いなものを見せたりしないようにすることが大切です。
おばけを怖がる子どももたくさんいますが、これは大人が子どもにお化けの話をインプットすることによって恐怖心が植え付けられることも多いものです。
ですから、日常生活ではできるだけお化けなどの話は避け、すこやかに子どもを育てるようにしたいものです。
なかなか寝付かない子どもに「早く来ないとお化けが来るよ」などと脅かしてしまうと、子どもの恐怖心を募ってしまうことになります。
また、普段から親が何かを見て「怖い!」といった発言をしないように努力することも大切です。
親が常に何かを怖がっていると、子どもが健やかに成長することができません。
大きな音なども子どもを驚かして怖がらせる原因になりますので、できるだけ静かで穏やかな環境で子どもを育てるような配慮が必要です。
怖がりを克服するには
子どもの怖がりは、年齢によっても度合いが違います。
0〜3歳にかけては「怖い」という感情が一時的なのに対し、4〜6歳になると多発的な感情に変化します。
さらに、7歳以降では想像力が発達し、怖いという感情が拡大期に入って恐怖心がさらに深くなることが懸念されます。
ですから、怖がりは早い時期に克服しておくことが重要です。
未知のものや自分が理解できないものに対して恐怖心を抱く子どもは多いので、子どもが怖いと思うシーンに出会った場合には、「我慢できてえらいね」「よく頑張ったね」などと声をかけてあげることが大切です。
こうすれば、子どもは恐怖心が得体のしれないものではなくて、克服できるものであることを理解することができます。