Q.新NISAとは？
新NISAに興味があるのですが、具体的にはどのようなメリットがあるのですか？
これまでのNISAとはなにか違いがあるのでしょうか？
また、毎月新NISAに10万円投資した場合、どのくらいお金を増やすことができますか？
課税口座で投資した場合との違いも教えてください。
A.新NISAは金融庁の新しい投資枠制度
新NISAというのは金融庁の投資枠制度のことで、2024年以降に始まります。
投資で得た利益というのは、通常の場合20％前後の税金がかかりますが、NISAの場合には税金がかからないため効率よく貯蓄をすることができます。
これまでは「つみたてNISA」と「一般NISA」と呼ばれる従来のNISAがありましたが、2024年から「つみたて投資枠」「成長投資枠」という名称で新しくスタートしました。
つみたて投資枠というのは長期・積み立て・分散を基本としており、毎月一定額をいくつかの資産に分けてコツコツと積み立てていくというものです。
新しいNISAになって投資できる上限が増え、年間120万円までつみたて投資ができるようになりました。
2023年までのつみたてNISAでは年間の投資上限額が40万円でしたので、上限額が大幅に引き上げられ、税金のかからない投資の枠が広がったことがわかります。
非課税期間も従来の20年間から無期限に変わり、投資者はより有利な条件で投資ができるようになりました。
一方、成長投資枠に関しては年間で240万円まで投資ができます。
これまでは120万円が上限額でしたので、枠が2倍になったことがわかります。
つみたて投資枠が比較的初心者向けの投資法なのに対して、成長投資枠はより自由に投資を行える点が特徴です。
A.10年間で資産は200万円増えるかも
新NISAのつみたて投資の場合、年間で120万円、つまり毎月10万円まで投資することができますから、10年間投資し続けた場合、元本は1,200万円になります。
運用利回りに関しては確実な数字というのはありませんが、IMFの発表している「世界経済見通し」によれば、世界経済の成長率は平均して3.0％です。
3％で計算した場合、10年後には資産が約200万円増える計算になります。
課税口座で積み立て投資をした場合には、投資で得る利益の20.315％を税金として払わなければなりません。
ですから、10万円を3％の運用利回りで毎月投資に回したとして、10年後の受取額は1,357万円、つまり1,357万円−1,200万円＝157万円しかお金が増えないことになります。
新NISAでは複利効果でお金を増やすことができますので、安心してしかも有利な条件で投資ができます。